スイッチング|CCNA v1.1・v2.0
VLAN間ルーティング
VLAN:Virtual Local Area Network
異なるVLAN同士の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継する仕組みです。
解説
異なるVLAN同士の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継する仕組み
間は、異なるVLAN同士の通信をまたはで中継する仕組みです。VLAN 10とVLAN 20は別のIPネットワークなので、通常の転送だけでは互いに通信できません。別VLANへ送りたい端末は、まず自分と同じVLANにあるへデータを渡します。
具体例で考える
例えば、営業部PC(VLAN 10)から総務部PC(VLAN 20)へ送る場合、営業部PCはデータをVLAN 10のデフォルトゲートウェイへ送ります。ルータは宛先を見てVLAN 20側へ転送し、スイッチが総務部PCへ届けます。このように、いったんルータを経由することで、分離された二つのVLAN間で通信できます。
一本のトランクとVLANごとのサブインターフェースで通信する経路
異なるVLAN間の通信は、デフォルトゲートウェイとなるルータまたはレイヤ3スイッチを経由します。
ルータオンアスティックとは
一台のルータと一台のスイッチを一本の物理ケーブルで接続し、その一本で複数VLANの通信を扱う構成を「」と呼びます。構成図で、ルータが一本の棒(stick)の先に付いているように見えることが名前の由来です。
一本の接続でVLANごとの入口を作る
スイッチとルータの間をトランクにし、ルータの一つの物理をVLANごとの論理的な入口へ分けます。この論理的な入口がです。例えば、物理インターフェースGi0/0を基にGi0/0.10をVLAN 10用、Gi0/0.20をVLAN 20用として設定し、それぞれにデフォルトゲートウェイのIPアドレスを割り当てます。末尾の.10や.20は管理しやすい命名例であり、と自動的に連動する番号ではありません。
仕組み
1. 別VLAN宛てかを端末が判断する
営業部PCは、宛先の総務部PCが自分とは別のIPネットワークにいると判断し、データをVLAN 10のデフォルトゲートウェイへ送ります。
2. トランクでルータへ運ぶ
スイッチはVLAN 10を示す802.1Qタグを付け、複数VLANを運べる一本のトランク接続でルータへ送ります。
3. ルータが宛先VLANを決める
ルータのVLAN 10用サブインターフェースが受け取り、ルーティングテーブルを見て、宛先がVLAN 20側にあると判断します。
4. 同じ一本の接続でVLAN 20へ戻す
ルータはVLAN 20用サブインターフェースから送り出します。データはVLAN 20を示すタグ付きで同じトランクを戻り、スイッチから総務部PCへ届きます。
CCNA試験ポイント
- 異なるVLAN間の通信にはルーティングが必要です。
- ルータオンアスティックでは、スイッチとルータの接続を802.1Qトランクにします。
- ルータの物理インターフェースをVLANごとのサブインターフェースへ分け、VLAN IDとゲートウェイIPアドレスを設定します。
確認問題・解説
「VLAN間ルーティング」について、次のうち「2. トランクでルータへ運ぶ」という仕組みを正しく説明しているものはどれですか?
まとめ
- VLAN間ルーティングは、異なるVLAN間の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継します。
- ルータオンアスティックは、一本のトランク接続とVLANごとのサブインターフェースを使う構成です。
- VLAN、トランク、サブインターフェース、ゲートウェイの設定が対応している必要があります。