スイッチング|CCNA v1.1・v2.0

VLAN間ルーティング

VLAN:Virtual Local Area Network

異なるVLAN同士の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継する仕組みです。

目安 12分

解説

異なるVLAN同士の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継する仕組み

は、異なるVLAN同士の通信をまたはで中継する仕組みです。VLAN 10とVLAN 20は別のIPネットワークなので、通常の転送だけでは互いに通信できません。別VLANへ送りたい端末は、まず自分と同じVLANにあるへデータを渡します。

具体例で考える

例えば、営業部PC(VLAN 10)から総務部PC(VLAN 20)へ送る場合、営業部PCはデータをVLAN 10のデフォルトゲートウェイへ送ります。ルータは宛先を見てVLAN 20側へ転送し、スイッチが総務部PCへ届けます。このように、いったんルータを経由することで、分離された二つのVLAN間で通信できます。

一本のトランクとVLANごとのサブインターフェースで通信する経路

営業部PCのVLAN 10からスイッチとルータを経由して総務部PCのVLAN 20へ転送する流れ営業部PCVLAN 10192.168.10.10総務部PCVLAN 20192.168.20.10アクセスポートアクセスポートスイッチVLAN 10とVLAN 20を分離一本の802.1Qトランクルータ物理インターフェース Gi0/0Gi0/0.10VLAN 10の入口Gi0/0.20VLAN 20の入口ルータがVLAN 20へ転送ルータオンアスティック物理ケーブルは一本でも、ルータ内の入口をVLANごとのサブインターフェースに分けます

異なるVLAN間の通信は、デフォルトゲートウェイとなるルータまたはレイヤ3スイッチを経由します。

ルータオンアスティックとは

一台のルータと一台のスイッチを一本の物理ケーブルで接続し、その一本で複数VLANの通信を扱う構成を「」と呼びます。構成図で、ルータが一本の棒(stick)の先に付いているように見えることが名前の由来です。

一本の接続でVLANごとの入口を作る

スイッチとルータの間をトランクにし、ルータの一つの物理をVLANごとの論理的な入口へ分けます。この論理的な入口がです。例えば、物理インターフェースGi0/0を基にGi0/0.10をVLAN 10用、Gi0/0.20をVLAN 20用として設定し、それぞれにデフォルトゲートウェイのIPアドレスを割り当てます。末尾の.10や.20は管理しやすい命名例であり、と自動的に連動する番号ではありません。

仕組み

1. 別VLAN宛てかを端末が判断する

営業部PCは、宛先の総務部PCが自分とは別のIPネットワークにいると判断し、データをVLAN 10のデフォルトゲートウェイへ送ります。

2. トランクでルータへ運ぶ

スイッチはVLAN 10を示す802.1Qタグを付け、複数VLANを運べる一本のトランク接続でルータへ送ります。

3. ルータが宛先VLANを決める

ルータのVLAN 10用サブインターフェースが受け取り、ルーティングテーブルを見て、宛先がVLAN 20側にあると判断します。

4. 同じ一本の接続でVLAN 20へ戻す

ルータはVLAN 20用サブインターフェースから送り出します。データはVLAN 20を示すタグ付きで同じトランクを戻り、スイッチから総務部PCへ届きます。

CCNA試験ポイント

  • 異なるVLAN間の通信にはルーティングが必要です。
  • ルータオンアスティックでは、スイッチとルータの接続を802.1Qトランクにします。
  • ルータの物理インターフェースをVLANごとのサブインターフェースへ分け、VLAN IDとゲートウェイIPアドレスを設定します。

確認問題・解説

確認問題 1

「VLAN間ルーティング」そのものを説明しているものはどれですか?

確認問題 2

「VLAN間ルーティング」について、次のうち「2. トランクでルータへ運ぶ」という仕組みを正しく説明しているものはどれですか?

まとめ

  • VLAN間ルーティングは、異なるVLAN間の通信をルータまたはレイヤ3スイッチで中継します。
  • ルータオンアスティックは、一本のトランク接続とVLANごとのサブインターフェースを使う構成です。
  • VLAN、トランク、サブインターフェース、ゲートウェイの設定が対応している必要があります。